*ひだまり妊活日記*

*ひだまり妊活日記*

不妊症&不育症治療と8度の流産を乗り越えた七転八起な日々の記録

33w6dの診察

 

 

先週の土曜日は、診察の日でした。


今回は妊婦健診はなく、切迫早産の経過確認のため、子宮頸管長を測るだけの診察です。

 

 

久しぶりに土曜日の受診だったため、夫の運転で都内へ向かいました。


タクシーで横になって通院するのも慣れてきたけれど、夫の運転だと車内で色々と話せるし、温度の調節してもらいやすいし、やっぱり楽だなぁと感じました。

 

 

先週の診察以降も自宅で安静にしていたので、子宮頸管長はそれほど変わらないだろうと高を括っていたのですが…。


経腟エコーの結果、なんと1cm切っていました!!泣


「子宮口、開いてきてますねー」と先生。

赤ちゃんの体重が増えてお腹が大きくなってきたので、いくら安静にしていても頸管は短くなってくるのだそう。

 

1cm以下ってまずくない??

ついに入院?!


しかし先生曰く、入院は必要ないとのこと。

「ここまで辿り着けたので、だいぶ安心しています。」と言われました。

34週を過ぎると、こちらの病院で出産することが可能だからだと思います。


今の状態を見ても、すぐに産まれるか、まだ2週間以上もつのか、判断できないとのこと。

子宮口が開いても陣痛が起こらないこともあるらしく…。

人それぞれなんだな、という印象です。

 

ただ、先生はある程度早産になることを見越している様子。

早産の場合は破水しやすいということ、陣痛がきたら比較的早く産まれてくるだろうということを説明されました。


おそらく既に赤ちゃんの器官が成熟し、早産になっても対処しやすい状態まできたのだと思います。

でも私としては、

正期産まで出てこないでー!”

という想い。

私のせいで早く産まれてしまうなんて、赤ちゃんがかわいそうだ…。

 

 

 

出産まで、早くても3週間は先だろうと余裕をかましていた私たち。

予想外に間近に迫っていると知り、急に焦り出しました。


いつ入院になってもいいよう受診のたびに持参していた入院用のバックには、帰宅後すぐに出産用の荷物を詰め直しました。

そして夫と一緒に、破水や陣痛がきた時のシミュレーション。

絶対安静が続き、まだ両親学級に参加できていないため、おそらく立ち会い出産は無理そうです。

不妊治療を始めた時からずっとずーっと側で支えてくれていた夫。

産まれる瞬間を見せてあげたかったのにな…。

 

そして、引き続き自宅で絶対安静の日々。

これまでは安静にしていることへのストレスが大きかったけれど、今度は早産になることへの不安が強まりました。

恥骨のすぐ上で、赤ちゃんが頭をグリグリ動かすと、“子宮口開くからやめて~!”と祈るような気持ちに。

食事もシャワーもできるだけ時短で行い、すぐに横になるようにしています。

 

 

次は今日から一週間後の火曜日に受診予定。

まずはその日までお腹に留まってくれますように。

 

 

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不育症の治験*入院した一週間

 

 

着床後に出血などトラブルはあったものの、無事に胎嚢・心拍が確認できたため、治験に参加できることになりました。

 

 

BT24/6w1d

朝に診察を受けてから(前回の記事)の続きです。


病棟に移り、色々と手続きを終えたあと、まずは体重を量りました。

体重に合わせて、投与される治験薬の量が決まるからです。

その後、血圧と体温を測ってベッドで待機。


昼すぎに治験薬が準備できたようで、いよいよ点滴開始。

再び血圧、体温、酸素濃度を測定。

左腕の外側に点滴のルートをとったのですが、針が太くて痛かったです。


治験薬の投与は、最初は少量から始まり、1時間後、2時間後に増量されました。

副作用が出ないか、慎重に経過を観るためだと思います。

血圧、体温、酸素濃度の測定も、小刻みに行われました。

血圧と酸素濃度は正常、体温は投与前から微熱が続いていました。

普段体温を測らないので比べられませんが、妊娠中であることとホルモン補充をしていることが関係しているかもしれません。


点滴が終わる少し前に、今朝診察をしてくれた担当医が病室に来てくれました。

先生はいつも穏やかな表情をされていて、顔を見るだけでなぜかとても安心します。


投与開始から約4時間後、無事に終了。

体調は特に変わりなし。

相変わらず少量の出血は続いていました。


その後回診があり、初日が終わりました。

 

 

病室は、初日だけ4人部屋でした。

治験の入院費用は製薬会社が出してくれるので、個室を希望したのですが、初日は空いていなかったのです。

出産前のお腹の大きい妊婦さんや、産後のママたちが休む部屋。

看護師さんたちが申し訳なさそうに気遣ってくれましたが、私はそこまで気になりませんでした。

これが流産直後だったら、心にグサグサ刺さるものがあっただろうと思います。

 

*治験薬の点滴(薬か生理食塩液か不明)

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入院2日目~5日目

治験薬の投与量は、昨日の最高量で開始。

その後最後まで同じ量で続けました。 


午前中に点滴が開始され、昼頃に終了。

血圧、体温、酸素濃度は定期的に測定されました。

点滴の性質上、気泡が入りやすいようで、点滴の機械がちょくちょくエラー音を鳴らし、その度に看護師さんが駆けつけてくれました。


昼から夕方の回診までは、特にすることもなく、本を読んだりテレビを見て過ごしました。


入院中は薬を全て管理されます。

慣れているので毎回薬の殻を渡すのは面倒でしたが、ヘパリンの注射を看護師さんに打ってもらえたのはありがたかったです。


私は毎回妊娠すると、比較的早い時期から悪阻が出始めるのですが、この時も入院前から既に気持ち悪さがありました。

空腹になるとひどくなるので、入院3日目に看護師さんに相談したところ、1日3食から妊婦さんたちと同じように分割食に変えてもらえました。

3食の時間は変えずに量を減らし、間食にヨーグルトやクラッカーを出してもらえるのです。

変更してもらってから随分楽になりましたが、夕食後から寝るまでにお腹が空き、お菓子を買って食べていました。

 

*分割にした後の食事。それでもお米が多め!

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入院6日目、7日目

点滴は5日間(昨日)で終了のため、朝に血圧、体温、酸素濃度の測定を行い、その後は暇な時間を過ごしました。

 

 

入院3日目と7日目に、夫がお見舞いに来てくれました。

一緒にお昼を食べたり、コインランドリーで洗濯をしたり、院内のコンビニで買い物したり。

どこでも寝れる夫は、私の個室のソファでお昼寝もしていました。笑


特別な会話をするわけでもなく、ただ時間を過ごすだけなのに…。

一緒にいられる時間がとても幸せに感じました。

 

 

BT31/7w1d

入院して8日目、退院日の朝。

採尿と採血をした後、内診がありました。


ここで成長していなかったり、心拍が止まっているようなことがあれば、この一週間の治験は水の泡です。

避けては通らない現実に向き合うのが怖く、前日の夜からなんとも言えない不安に襲われていました。


内診は、産科の女性医師が行ってくれました。

結果、胎嚢と胎芽は無事成長し、元気な心拍も確認!

…心底、ほっとしました。


出血はもうほとんど無く、赤ちゃんがもう一人いる気配もないのこと。(着床後にもう一ヶ所胎嚢らしきものが見えていました。)

胎嚢と胎芽は小さめでしたが、週数的には問題ないようです。

今の時点で特に気になるところは無いけれど、これまでの経緯があるので、今後どうなるかはわからないと言われました。

先のことを考えると不安は尽きませんが、この瞬間は赤ちゃんが元気に成長していたことへの喜びを噛みしめようと思いました。

 

 

昼頃、実家の母が病院に到着しました。

退院時の荷物や帰宅後のご飯の用意が負担になるだろうから…と手伝いに来てくれたのです。

出産するわけでもなく、このあと流産になるかもしれないのにと思うと、新幹線を使って4時間かけて来てくれることに申し訳なく感じました。

でも、誰かに頼りたい気持ちもあり、母の気持ちをありがたく受け取ることにしました。


退院時は、入院の間ずっと励まし、応援してくれていた看護師さんたちにお礼を言って帰りました。

「きっと出産しに戻って来ますので!」

と、半分は自分に向けた言葉を残し、笑顔で病院を去りました。

 

 

結局、母がいてくれてとても助かりました。

入院の時よりもなぜか荷物が増えていたし、悪阻も少し悪化していたので、自宅まで電車を乗り継ぐのに精一杯だったからです。


季節はもうすっかり春。

入院した時に着ていたコートが、たった一週間で必要なくなっていました。

乗り継ぐ電車を待つ間、たまたま見えた桜を嬉しそうに眺めていた母の顔が、なぜか今でも頭に残っています。

 

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その日の夜は、久しぶりに食べる母の手料理がおいしくて、いつもよりたくさん食べました。

食後の気持ち悪さもあまりなく、楽に過ごすことができました。


どれだけ大人になっても、歳をとっても、

母は母、娘は娘なのかもしれません。

 

 

9回目の着床と経過 ③ →治験登録へ

 

 

5w3dに出血→完全流産かと思いきや、5w4dに治験予定の病院で胎嚢確認。

決して順調とは言えない中、予定通り2日後に恵愛医院を受診しました。

 

 

BT22/5w6d:恵愛医院

土曜日だったため夫と一緒に受診。

その後出血量は減っていましたが、無事成長しているか知るのが、とても不安でした。


内診室に呼ばれ、出血したことを先生に伝えると、今は治まっているとのこと。

エコーでも、子宮内の出血は指摘されませんでした。


胎嚢の大きさは13mm。

2日前とほぼ変わらず。

週数的にちょうどいい大きさであり、エコーの角度で測定結果が変わるので、成長具合はあまり気にしなくていいとのこと。

 

治験の病院で双子かもしれないと言われたことを伝えましたが、胎嚢は1つしか見えなかったようです。

もしかしたら出血が溜まっていて、そう見えたのかもしれないとのこと。

双子と聞いた時は困惑しましたが、嬉しくもあったので、違うとわかり少し残念でした。


心拍はまだ確認できず。

週数的にまだでもおかしくないと言われたけれど、できれば今日見えてほしかったなぁ…。


前回黄体ホルモンの数値が低いと指摘されて注射を打ってもらったのですが、この日も念のため打つことになりました。

 

 

経過に問題なければ、来週から一週間、治験に参加するために都内の病院に入院する予定です。

退院して一週間後にまたこちらに来るようにと言われたので、二週間後の土曜に予約を入れて、この日は帰宅しました。

 

 


BT24/6w1d:治験の病院

経過に問題なければ、この日から入院して治験薬の投与が始まる予定。

一週間分の入院の荷物を詰めたスーツケースを手に、電車を乗り継ぎ一人で受診しました。

この荷物が無駄にならないことを祈るような気持ちでした。


病院には、担当のCRCさんが、もう一人若いCRCさんを連れて待っていてくれました。

私の荷物を代わりに持ってくれたり、話しかけて不安を和らげてくれたり…。至れり尽くせり。

私の負担を減らすために配慮してくれた様子。

受付を終え、緊張しながら診察室に呼ばれるのを待ちました。


“胎嚢が成長してなくても、流れてなければ治験開始になるのかな?”

“今日心拍が見えなかったらどうなるんだろう…”

ネガティブな想像が頭に浮かびます。


ふと冷静になって客観的に自分の状況をみつめてみると、なんだかとんでもない世界に飛び込んだ気がしました。

 

思ったより早く診察室に呼ばれ、すぐに内診室でエコー開始。

ドキドキしながらモニターを見ると…。


白くチカチカと動いているのが見えました。

カーテンの向こうから

「心拍が確認できました!心音も聞こえますね!」

と先生の嬉しそうな声。

赤ちゃんの心臓の音を聞いたのはこの時が初めて。

ごくごく小さいけれど、そこには確かに命が存在するのだという実感が湧き、感動しました。


胎嚢 16.5mm

胎芽 3.1mm

心拍 109bpm


週数的に問題ないとのこと。


ほっとすると同時に、

“私の場合はここから流産になりやすいんだから、安心してはいけない!”

と気を引き締めました。


双子かもと言われていたもう一方は、エコーでは出血か胎嚢か判断がつかないそうです。

ただ、胎嚢だったとしても形がひしゃげているので、今後の成長は期待できないとのこと。

これが順調な方の赤ちゃんに影響しないか聞いてみると、一卵性ではないので大丈夫と言われて安心しました。

ただ、出血の経過は観察していく必要があるそうです。


そんなわけで、先生から治験薬投与のGOサインが出ました。

 

 

診察室を出ると、先に採尿と採血を行い、慌ただしく産科病棟に移りました。


入院手続きを終えて荷物を整理し、何人ものスタッフからの挨拶や説明がひと段落すると、ようやく心に余裕ができました。


“治験に参加できることになって良かった…!”


希望通り入院できたことに、嬉しさを感じました。


そして、朝から心配してくれていた夫や、予め入院のことを話していた家族にメールで報告。


ベッドに横になり、さっそく治験薬の投与が始まるのを、ゆったりとした気持ちで待ちました。

 

 

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次回に続きます。

 

 

9回目の着床と経過 ②

 

 

恵愛医院で無事に胎嚢が確認できたので、5w6dの期限に間に合うよう、5w4dに都内の病院に治験の登録に行くことになりました。

 

茶色のおりものが続いていたこともあり、できるだけ身体に負担をかけないように過ごしていたのですが…。

 

 

前日の5w3d

退勤時間となり帰ろうとした瞬間、膣からタラーツと何かが流れるのを感じました。

嫌な予感がしてトイレに行くと、なんと出血が…!!

けっこうな量が出たあと、小さな塊のようなものが2つ、ドロッと落ちました。

“胎嚢が流れた…?!”

頭の中が真っ白になり、血の気がスーッと引くのがわかりました。


『 完全流産 』

嫌な言葉が脳裏をよぎりました。


泣きたい気持ちをなんとか抑え、どうするか考えました。

病院を受診したところで、この時期の流産は防ぎようがありません。

CRCさんに「何かあったらいつでも連絡してくださいね。」と言われていたことを思い出し、翌日の受診の相談も兼ねて電話しました。


CRCさんと話せたことで、ずいぶん落ち着きを取り戻しました。

「すぐに診てもらえるように手配しましょうか?」と言われましたが、長距離移動するよりは安静にしていた方がいいと判断し、予定通り明日受診すると伝えました。


“あれだけ大きな塊が出たんだから、きっともう無理だな…”

と感じながらも、

“以前完全流産になった時はもっと腹痛があったはず。まだわからないんだから赤ちゃんを信じなきゃ!”

と、自分を励ましました。


帰宅後も2回ほど出血。

出血するたびに、どんどん諦めの気持ちが強まりました。

何も考えたくないと思い、ただただ横になり、早めに眠りにつきました。

 

 

BT20/5w4d

出血は朝に少しあったものの、一旦止まりました。

予定通り電車を乗り継いで都内の病院へ。

 


診察室に呼ばれると、前回と同じく先生が穏やかな顔で座っていました。

CRCさんから状況が伝わっていたようで、まずは内診しましょうと言われました。


内診台に座ると、緊張が高まり動悸が激しさを増しました。

“どうかお願い!胎嚢残ってて!!”

目をつぶり、ひたすら神頼み。

先生がエコーでじっくり観察したあと、「う~ん…」と唸りました。

“やっぱりダメだったんだ…”

悪い結果を受け止める覚悟を決めた時、先生から予想外の言葉が。


「子宮内に出血と血の塊があるので見えづらいですが、白っぽく囲われているところが胎嚢と思われます。」

「双子の可能性が高いですね。」

 


“流れてなかった…”


緊張が一気に抜け、脱力感が広がりました。

そして双子という事実に困惑。

前回恵愛医院でエコーした時は胎嚢が1つしか見えず、双子の可能性なんて頭から飛んでいました。

 


着衣を整え、再び診察室で先生から話を聞きました。

心拍は確認できなかったけれど、週数的にまだ大丈夫。胎嚢の大きさも14mmと11mmで問題なしとのこと。

胎嚢が平べったいのが気になりましたが、成長はしているし、赤ちゃんを信じようと思いました。

ただ、出血の状況などから、先生は油断できないという表情。

「うまくいく可能性が低いなら、治験は次回でもいいんですが…」と伝えると、

「治験を行った結果流産になったとしたら、次に妊娠した際には100%治験薬(免疫グロブリン)を使えるというルールがあります。なので今回治験を行う方向で考えた方がいいでしょう。」

と言われました。

CRCさんに予め聞いていたのに、すっかり忘れてた…。

次回に繋げるたいと思い、先生の提案に同意しました。

 


先生と相談した結果、とりあえず治験に登録して準備を進め、治験開始(入院当日)までに流産になってしまったらその時点でキャンセルすることになりました。

治験薬の投与は月曜開始となるため、4日後の月曜に入院の準備を持って再受診することに決定。

そこで先生のGOサインが出たら、入院して治験薬を開始することになりました。


その後、CRCさんから治験の流れや日程について説明を聞き、同意書にサインして治験に登録。

そして看護師さんから入院についての説明を聞きました。

 

 

 

2日後には恵愛医院を受診

4日後には入院の荷物を持って都内の病院を受診

…と、慌ただしいスケジュールになりました。


今日は首の皮一枚で繋がりましたが、決して経過良好とは言えない状況。


“移植も治験も自分で選んだことなんだから、しっかりしなきゃ!!”

気を引き締めると同時に、どんな結果になっても後悔しないよう、できるだけ疲れを溜めずにしっかりと睡眠をとるよう心がけました。

 

 

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9回目の着床と経過 ①

 

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胚盤胞を2つ戻した後、判定日までそわそわしながら過ごしました。


移植後の体調変化は、これまでの移植と同様に、少し気持ち悪くなったり乗り物酔いをしたり…。今回は、やたらお腹が空いて間食が増えていました。


そしてBT7に起こった茶色の出血。

その後も少量続いていました。


判定日前の出血は初めてだったので、気が気ではありませんでした。

 

 


BT11

判定日当日。

今回はどうしても土曜日に合わせられず、火曜の夕方仕事終わりに、一人で受診することになっていました。


自宅でフライングせず、受診して一人で判定を聞くのは、実はこの時が初めて。

待合室ではなんとも心細く、夫の存在の大きさが身に染みました。


呼出音が鳴り、待合室のモニターに番号が表示されました。

深呼吸し、覚悟を決めてから診察室へ。


席に座ると同時に先生から

「hCGは上がってますね。数値も問題ないです。」

とのコメント。

差し出された採血結果には『 hCG 482.8 』


“よかったー!!”


第一関門突破です!


数値的に双子の可能性は低いかな?と思ったけれど、今回はあえて先生に聞きませんでした。


BT7から続く出血について伝えたところ、おそらく着床出血だろうとのことで、特に内診はされませんでした。


その後先生に、治験のスケジュールを共有していただきました。

治験に登録するには5w6dまでに胎嚢を確認しなければいけないと伝えると、今日のhCGの数値から考えて、おそらく一週間以内には胎嚢が見えるだろうとのこと。

早いかもしれないと思いながらも、仕事が休みである4日後の土曜日に再診の予約を入れました。

 

 

BT15/4w6d


無事、5.1mmの丸い胎嚢が確認できました。

hCGも2473.0と順調。

胎嚢は今のところ1つ。

hCGの数値的にも赤ちゃんは1人の可能性が高いけれど、もう片方の成長が遅いだけかもしれないので、まだなんとも言えないとのこと。

双子が良かったな~という少し残念な気持ちと、1人が順調で良かったという嬉しさとが入り交じりました。


薄い茶色の出血が続いていたので内診の際に診てもらいましたが、特に問題なさそう。

この時期はよくあるとのこと。

先生があまり気にされていないようなので安心しました。


予想外だったのが、黄体ホルモン値が低いと指摘されたこと。

注射しておきましょうと言われました。

hCGばかりに気をとられていましたが、採血結果の用紙を見るとP4が3.7。前回は7.8でした。

下がってる…。

後から調べたところ、病院の考え方によって差はあるようですが、胚移植の時点でP4は9以上が理想のようです。

以前別の先生から、「膣用カプセルの効果はP4値に直接反映されない」と聞いたことがあるので、もしかしたらホルモン補充をしている場合は採血結果の数値だけで判断できないのかもしれません。

ただ、3.7というのはこれまでの検査結果と比べてかなり低いし、何より前回から下がっているというのは良くないのでしょう。

もともと黄体ホルモン不全のため、妊娠しても上がりにくいはず。

黄体ホルモンが足りないと妊娠継続が危ぶまれるため、この時点で先生に気づいてもらえてよかったです。


そしてヘパリン注射もこの日から開始となりました。

 

 

 

胎嚢が確認できたので、いよいよ治験に登録できることになりました。

治験の登録を行うため、次は一週間以内(5w6dまで)に治験を行う都内の病院を受診することに。


治験薬の投与が終わって退院するまでは、もう恵愛医院に来ることはないと思っていましたが、院長先生から入院前にもう一度来るようにと言われました。


身体的にあまり無理をしたくない気持ちもありましたが、状態が不安定なこの時期に2ヶ所の病院でしっかりと診察していただけることほど安心なことはありません。


一週間後の土曜日に予約して帰りました。

 

 


その後CRCさんと相談し、治験に参加する病院にはこの日から5日後の5w4dに受診することになりました。


順調に経過していることに感謝しながら、なるべく身体に負担をかけないように過ごしていたのですが。

 

これまでトラブル続きだった私が、そう簡単にうまくいくはずもなく…。

 

次回へ続きます。

 

 

 

恵愛生殖医療医院にて4回目の移植(計12回目)

 

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2月に入り、生理がきたので受診しました。


生理2日目に受診した際、ホルモン値が問題なかったため、予定通り移植周期に入れることになりました。

 

 

これまでの移植と違うのは、もし着床した場合、こちらへの通院と並行して都内の病院で治験を開始すること。


注意しなければいけないのは、胎児の染色体検査を行った結果が『異常無し』だった前回の流産の時と、同じ条件で移植する必要があるということです。

そのためホルモン剤、バイアスピリンやヘパリン注射などの不育症治療薬、甲状腺機能低下症のチラーヂンSなど、全て前回と同じ薬を同じ量で使いました。


また、CRCさんに確認したところ、胚盤胞を2個移植しても治験としては問題ないとのこと。

先生と相談し、今回も2個移植することに決めました。

 


 凍結胚盤胞の移植について今回も記載します。


凍結胚盤胞の移植では、ホルモン補充療法を行います。

病院の考え方にもよりますが、妊娠成立後も妊娠を維持するため、妊娠7週~9週頃まで続けることになります。

 

まずエストロゲン(卵胞ホルモン)製剤を使用。

内膜が充分な厚さに育ちエストロゲンの数値も上がってきたら、排卵日を設定し、その日からプロゲステロン(黄体ホルモン)製剤を追加します。

凍結胚は5日目胚なので、排卵日と仮定した日から5日後に移植します。

 

D2:エストラーナテープ開始

スケジュールに沿って初日は右側に、2日目は左側に1枚貼付。

貼付後1日置きに貼り替え。(常に計2枚貼った状態となる。)

D7:テープを2枚ずつに増やす(計4枚)

D9:テープを3枚ずつに増やす(計6枚)

D11:受診  内膜とホルモン値を確認

テープを4枚ずつに増やす(計8枚)

D13:テープを2枚ずつに減らす(計4枚)

ルトラール錠とウトロゲスタン膣錠を追加

D18:移植

 

 

D11に受診した時点で内膜は順調に育っているとのこと。

E2も752.0と上がっているので予定通り移植できることになりました。

スケジュール通りD13からテープを減らし、黄体ホルモンを使用することになりました。

 

 


移植当日。

まずは診察室へ呼ばれ、先生から移植する胚盤胞についての説明を聞きました。

移植するのは4AB:5日目胚(Eeva:ES-4)とBL-2:5日目胚(Eeva:ES-3)の2個。

これまでと比べるとグレードは落ちてきているけれど、悪くはないとのこと。

片方は少し小さめだったけれど、徐々に広がってきていると言われました。

グレードに関しては仕方のないことなので、特にショックは受けませんでした。

 

 

移植はいつもと同じ流れで進められました。

終始滞りなく行われ、安心して身を任せることができました。

モニターには移植する前に2つの胚盤胞が映されましたが、前回同様、2個戻したという実感の無いまま終了しました。


“ひとつでいいからうまくいきますように”

心の中で呟きながら、安静室に移動しました。


その後、安静室で一時間ほど横になりました。

 

 

移植後の妊娠判定ですが、前回は夫と一緒に聞きたいと思い、お互いに仕事が休みの土曜日を希望したため、少し遅めのBT14に受診しました。

しかし今回は、判定日となるBT10前後が週の前半にあたってしまったため、火曜日の仕事終わりに一人で来ることに決めました。

 

 

 

移植後は、これまでと同じようにちょっとした体調変化に期待しながら過ごしていましたが…。

BT7に、少し茶色の出血がありました。

着床出血の可能性もあるかと思ったものの、判定前に出血したのが初めてで、とても不安になりました。


受診しても治療法がないことはわかっていたので、仕事は無理せず、出来るだけ身体を休めるようにして過ごしました。

 


判定日移行は次回に続きます。

 

 

 

2018→2019 年末年始の過ごし方(おやすみ周期)

 

 

流産の手術をしてから次の移植までの間、久しぶりに治療から離れて楽しい日々を過ごしました。


流産の手術後に治験の説明を聞きに行き、1周期あけて次の移植を行う予定でしたが、移植周期の生理が正月休みにかぶってしまったため、結局2周期も空けることになったのです。

 

 

前回の記事では2018年の年末に妹が出産するという大きな出来事について書きましたが、今回は年末年始に治療から離れて堪能したことについて書きたいと思います。

(カテゴリー名とは少しずれますが…。この治療から離れた2周期が、その後に良い結果をもたらせてくれた気もするので、記録として書いておきたいと思います。)

 

 

【1ヶ月遅れの結婚記念日*ウェスティンホテルのビュッフェ】


結婚当初は「結婚記念日は毎年奮発してお祝いしよう」と決めていたのに、治療や妊娠と重なり、ここ最近はお家でごはんになっていました。

今年こそはと、ずっと気になっていた恵比寿にあるウェスティンホテルのランチビュッフェへ。

こちらのデザートは絶品と評判なのです。

甘いものよりお肉が、洋食より和食が好きな夫の方から、私の好みに合わせて誘ってくれたことが、とても嬉しかったです。


感想は…デザートやばい♡

他のホテルビュッフェとはレベルが違います。

お値段は高めですが、記念日以外にも精神的に疲れたり気分を変えたい時にはぜひ!

 

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フェルメール展を見に美術館へ】


もともとアートが大好きな私にとって、美術館で過ごす時間は何よりの癒しです。

風邪をひいた夫を残して、一人で上野の森美術館フェルメール展を見に行きました。

夫、ごめん…。

 

現存するのはたった35点と言われるフェルメール作品のうち、過去最多の9点が日本に上陸するとあって大混雑が予想され、なんと日時指定入場制でした。
9点全ての作品が展示されていた最後の展示室の光景は圧巻で、しばらくその場から動けず。

想像以上に素晴らしく、いつのまにかフェルメールの世界に引き込まれていました。

 

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【静岡へ日帰りバス旅行】


夫と一緒に、沼津・伊豆への日帰りバス旅行に参加しました。

申し込んだのは、海鮮浜焼き駿河湾ミニクルーズ、富士見テラスから富士山を展望、いちご狩りなどを体験できるプラン。

思いのほか、若いカップルが多くて驚きました。

バス旅行は2回目ですが、駅から遠い観光地にも行きやすく、ぼーっとバスに乗っていれば目的地に着くのでとても楽です。

旅行は基本電車か車を使う私たちですが、たまにはバスもいいなぁと思います。

他人と一緒に行動するのが苦ではない方にお勧めです。

 

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【箱根へ日帰り温泉


温泉好きの夫が、独身時代からたまに一人で入りに行く温泉に連れていってくれました。

移植前はお腹にテープを貼るし、移植後はなんとなく衛生面が気になり、疎遠になっていた温泉。

治療から解放された期間だからこそ堪能できました。

それにしても寒い季節に入る外湯は、なぜあんなにも気持ちいいんだろう。

 

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【珈琲専門店でコーヒーミルを購入】


休日の朝に、自宅で夫に美味しい珈琲を入れてもらうのが、結婚当初からのちょっとした夢でした。

ずっとミルを買いたいと思っていましたが、不妊治療を始めてしまったため、珈琲に熱を入れるのはどうかと思い、なかなか実行に移せず。

でも、次の移植まで2周期空くなら…と思い切って珈琲豆と一緒にミルを購入。

結果、大正解でした!!

粗さを調節できるので、自分たちの好みに合わせて味を変えられます。

カフェインの取り過ぎは身体に良くないかもしれないけれど、部屋に漂う珈琲の香りは、他では代用できないリラックス効果があるに違いありません。

 

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【これまで以上にバスケに参加】


過去の記事にも書いていますが、長年バスケットを続けています。

それもあって、体を動かせない治療期間はストレスが溜まります。

採卵前、移植前にも参加していましたが、体調が気になり思いっきり動けず。


このお休み期間は、ここぞとばかりに走りまくりました。

気づくとコート内で最年長なこともしばしば。

20代の頃と比べると体力も筋肉も落ちましたが…。

それでも終わった後の爽快感は格別でした!

 

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流産後に治療を2ヶ月もお休みしたのは、この時が初めてでした。

年末年始で仕事も忙しく、システム変更により残業も多かったため、今考えるとこのお休みはとるべき運命だったのかもしれません。

 

 

お休み期間を充分に満喫し、いよいよ2月の生理から移植周期が始まることになります。