日本テレビの情報番組「スッキリ」で3日間連続して放送中の不妊治療特集。
本日は2日目でした。
今回のテーマは『男性不妊治療』
前半は、男女両方の不妊治療を行うリプロダクションクリニック大阪を訪問し、実際に通院している夫婦を取材するといった内容でした。
一人目は無精子症の患者さん。
無精子症の治療として、ここ10年で『マイクロテセ手術』が可能になってきたそうです。
この手術は、まず精巣を切り開いて精細管を採取。そこから精子を取り出し顕微受精を行うという方法です。(成功率は40%程度)
妊娠が厳しいと思われていたこちらのご夫婦も、希望が持てそうでした。
二人目は精索静脈瘤の患者さん。
乏精子症や精子運動率低下の場合、精索静脈瘤が原因となっていることがあるそうです。
これは20~30分の手術で治療できるとのこと。
男性不妊は原因がわからないこともあるけれど、検査して原因を突き止め治療することで、改善できるケースも多いそうです。
不妊の原因となる確率は男女半々のはずですが、日本では未だに認識の低い男性が多いのが現状です。
こちらのクリニックは男性不妊の治療も同時にできると掲げているにもかかわらず、女性ひとりで検査に来られる方も多いとのこと。
先生は「不妊症は夫婦ふたりの問題として、一緒にスタートをきってほしい」とおっしゃっていました。
後半は、15年間不妊に悩んた過去をもつご夫婦のお話でした。
奥さんが生理不順だったため、長年ひとりで病院に通い、治療を受けていました。
それでも授からず、ようやく精子の検査を受けることになった時ですら、旦那さんは「100%妻が原因と思っていた」とのこと。
ところが検査結果を見てみると、なんと乏精子症だったのです。精子の運動率も低かったそう。
原因は旦那さんにあったのです。
その後はすぐに治療に取りかかり、顕微受精6回目で妊娠し出産。
元気に遊びまわる娘さんの現在の様子も映っていました。
今は二人目に向けて治療中だそうです。
奥さんがインタビューの中で、
「年齢もあるし、本当はもう少し早く産みたかった。早い段階で、夫に一緒に受診しようと言えていたら…」
と話していたのが印象的でした。
私たち夫婦の場合、最初から夫が協力的で、私の検査と同時に「自分にも原因があるかもしれないから」と、自ら泌尿器科に足を運んでくれました。
検査の結果、精子の奇形率は少し高め。
ただ精子数や濃度、運動率は良好なので、受精には問題ないだろうとのことでした。
結局、原因は全て私にありました。
体外受精に進むことになったのは卵管癒着が原因。
流産を繰り返したのも不育症が原因。
それなのに、夫はこの4年半、一度も私を責めたことはありません。
「他の人と結婚してたら、こんなに苦労しなかったよね。ごめんね…。」
と、事あるごとに言っていました。
その度に、
「俺はふたりの生活でも充分楽しい。でもfuuと自分の子供を授かって、お腹が膨らみ、出産し、育てていく過程をふたりで経験したいんだよね。」
と励ましてくれました。
そんな優しい夫がいるのが当たり前になっていた私。
自分の境遇に悲観的になり、“不妊治療している人の中でも自分が一番辛いんだ”と思い込み、自らを苦しめていた時期もありました。
でも長い治療期間を通して色々な人の話を聞き、ブログを読み、今回のようなVTRを見ることで、
“自分にはどんな時も協力し、味方でいてくれる夫がいる。それは何より幸せなことなんだ。”
と思えるようになりました。
不妊治療をすると決めた時から夫が口にしている
「夫婦ふたりのプロジェクト」
いつか成功しそうな、前向きなニュアンスがあり、私の好きな言葉です。
まだまだ長い人生、これからも壁にぶち当たることは多いはず。
その度にふたりで『プロジェクト』として乗り越えていけたらいいな、と思っています。