治療がしばらくお休みになったので、その期間に夫婦それぞれ検査を受けることに決めました。
今回は、私が受けた不育症の検査について書きたいと思います。
受診したのは、新横浜にある杉ウィメンズクリニック。
ネット情報では予約待ちがものすごいとのことでしたが、2ヶ月後には予約をとることができました。
2019年7月現在も、初診の予約待ちは約2ヶ月のようです。
初診の際の注意点
電話で予約した際に、初診の際の注意点を伝えられました。
それ以外に持ち物も伝えられたのですが、流産時のエコー写真も持参するようにとのことでした。
クリニックの特徴
- 不育症の検査と治療専門のクリニックです。杉先生は不育症の研究の第一人者です。
- 不育症の検査の中には、先生が発見し開発された項目も存在するため、他の病院よりも検査項目が多種類となります。(ホームページに検査項目の詳細が載っています。)
- 研究所が併設されていて、より迅速で正確な検査ができるようです。そのため検査データの信頼性が高いとのこと。
ホームページを見るだけでも、先生のこれまでの研究の成果、不育症の原因究明や新しい治療法開発への熱意、そしてこだわりやプライドまでもが伝わってきます。
私の言葉足らずな文章よりも、ぜひホームページをご覧になってください。
診察の内容
では、実際に受けた検査や結果について書きたいと思います。
検査結果は当日出ないため、間隔を開けて2回受診しました。
1日目
看護師さんに問診票を渡し、これまでの経緯を説明。
エコーの写真を提出。
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先生とお話。
この日生理が重なっていたため、内診やエコーは次回に変更。
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看護師さんにより採血
最初の看護師さんによる聞き取りは、しっかりと時間をとってくれました。
この日は検査メインのため、先生からの話はすぐに終わりました。
〈看護師さんから得た情報〉
- 杉ウィメンズCLは他と比べて検査項目がかなり多いため、全ての項目において基準値内となる人はあまりいない。
- 夫婦の不育症検査は任意だが、積極的には勧めていない。
2日目
内診
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前回行った血液検査の結果を受け取る。
内診と検査結果を踏まえて先生の見解を聞く。
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助産師さんから薬の説明
〈内診の結果〉
子宮の形は逆三角形で、特に流産しやすい形ではなく問題ない。
子宮内圧が少し高め。(内診を痛がっていたせいかも?)
〈血液検査の結果〉
血小板凝集能含め、全て基準値内。
ただギリギリの項目が2つある。
(凝固因子活性X IIと抗フォスファチジルセリン・プロトロンビン複合体抗体IgM)
〈先生より〉
不育症とは言い切れず微妙なラインだが、血流が良くないためバイアスピリンを処方します。
普通なら35週まで服用してもらいますが、もう少し早めに止めてもよさそうです。
〈助産師から薬の説明〉
バイアスピリンは子宮内の血流を維持する効果あり。移植日から開始し、1日1回食後に服用。
生理が来たり流産になったら中止。
妊娠継続の場合は服用を続ける。
(私の場合は20週~22週までが目安とのこと。)
*助産師さんはそれ以外の話もゆっくりと聞いてくれました。
- 先生は、風邪や睡眠不足は流産とは関係ないだろうと考えている。
- 夫婦の染色体異常の可能性は検査しないとはっきりわからない。ただ先生は、もし異常がある場合、妊娠自体が起こりにくいと考えている。
- 妊娠中は身体を冷やさないように。
- 不妊治療は精神的に大変なため、病院や先生との相性は大切。
などなど。
診察を終えて
結果、不育症かどうかはグレーゾーンでしたが…。
検査をして自分の身体を知れたことや、流産対策にバイアスピリンを処方してもらえたことは良かったと思います。
そして最も感じたこと。
こちらのクリニックは、スタッフ全員が不育症患者さんと真剣に向き合い、つらい心に寄り添ってくれます。
その時通っていた不妊治療のクリニックの対応に疑問を感じていた私にとっては、すごく安心感のあることでした。
不妊治療は、もちろん豊富な知識や経験、高度な設備のもと、正確な技術で治療を受けれるに越したことはありません。
ですが、本当に大事なのは、『先生やスタッフを信頼でき、心から納得のいく治療を受けれること』ではないでしょうか。
この杉ウィメンズクリニックの受診を通して、改めてストレスなく通院できることの大切さを感じました。
次回は夫の検査について書きたいと思います。