*ひだまり妊活日記*

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不妊症&不育症治療と8度の流産を乗り越えた七転八起な日々の記録

不妊治療CLの待合室

 

 

今日も治療記録はお休みしたいと思います。

 

 

ありがたいことに不妊治療グループ以外の読者さんも増えてきたので、少しでもこの世界を知ってもらいたいと思い、今回はこのタイトルの内容を書くことにしました。

 


私はこれまで、3ヶ所の不妊治療専門のクリニックに通院しました。

都内1ヶ所、東京に隣接する県2ヶ所です。

 

どのクリニックにも共通する内容で、また不妊治療に縁のない方にも不妊治療専門のクリニックをイメージしやすいという観点から、『待合室』に焦点を当てて書いてみたいと思います。

 

 


まずは待合室の雰囲気


どのクリニックも内装はとても綺麗です。

不妊治療は精神面がとても大きくかかわる分野ですし、また待ち時間が長くなることにも配慮され、癒される空間を意識して作られているところが多いのだと思います。

クリニックによっては雑誌が置いてあったり、コーヒーメーカーがあったり。

カフェのようなBGMが流れていたり。

待ち時間をリラックスして過ごせるように工夫されています。

二人目不妊の場合、子供連れOKのクリニックもあるのですが、他の患者さんのストレスにならないよう別室が用意されていたりします。

当たり前ですが、同世代の女性もしくは夫婦で来ている方ばかりなので、通院する際に全く抵抗はありませんでした。

 


次に患者さんの年齢層


クリニックのある地域や立地、治療方針によって多少差はあると思いますが…。

おそらくみなさんが想像するよりも遥かに、年齢の幅は広いです。

20代から50才近い夫婦までいるように見受けられます。

20代半ばや40代後半も少人数ではなく、どの年代も大勢いるように感じます。


晩婚化に加え、女性のキャリア形成志向に伴い、40代で妊娠を希望する人が増えていることが影響しているのでしょう。

また、数年前までは、『タイミング法(医師の診察のもと排卵日に合わせて性交渉を行う)からの治療のステップアップは2年が目安とされていましたが、最近では半年~1年と短くなりました。

そのため、早くから人工授精や体外受精を希望する若い年齢層の夫婦の受診も増えているのだと思われます。

※タイミング法は産婦人科などでも行えます。

 


最後に患者さんの様子


私が一番驚いたことなのですが、みなさんとても淡々としています。

全員がそうではないのかもしれませんが、少なくとも私が通院を始めてからの4年半、泣きじゃくったりヒステリックになったりする人には出会いませんでした。

もちろん、その日の結果によっては、ものすごく嬉しかったりものすごくショックだったりする時もあるはず。

治療や出血などで身体に痛みを感じている人だっているはずなのに…。


女性って強いですね。

それとも感情を表に出さないと言われる日本人特有のことなのでしょうか。

感情を露わにすることで、自分と同じように妊娠できず苦労している人たちへストレスをかけてはいけないという思いから、平静を装っているようにも感じます。


私もクリニック内では喜怒哀楽は出さないように意識し、他の人の目に入らないよう、もらった胎嚢のエコー写真は診察室を出る前に鞄にしまいました。

 

 


正直、自分が通院するまでは、不妊治療専門のクリニックは敷居が高く、暗ーい雰囲気で、みんなシリアスな表情をしていると思ってました。

 

が、実際は全くもって違います。

 

以前の私と同じような想像を膨らまし、受診をためらっている方。

娘や義娘が不妊治療をしているけど、抵抗を感じているご両親。

そんな方々の、クリニックに対する悪いイメージが少しでも払拭できたらいいなと思います。

 

また、治療とは全く縁のない方々には、現代では不妊治療のクリニックがこんなに日常化していて、妊娠適齢期の世代が当たり前のように足を踏み入れることのできる場所だということを知っていただけると幸いです。

 

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