*ひだまり妊活日記*

*ひだまり妊活日記*

不妊症&不育症治療と8度の流産を乗り越えた七転八起な日々の記録

初めての流産手術

 

 

*流産の手術の内容です。閲覧注意お願いします。

 

 

流産と宣告されてから5日後に手術予定だったのですが、翌々日の午前中には出血してきてしまい、クリニックに電話しました。


早めに来るようにとのことで急遽早退し、午後に受診しました。

 

診察してもらうと、出血は子宮に溜まっておらず、胎嚢がすぐに出てくるほどではないとのこと。

ただあまり長く放置するのは良くないようで、予定変更し翌日に手術することになりました。

不育症予防のため、2日前まで血液をさらさらにするバイアスピリンを飲んでいましたが、手術には特に影響ないとのこと。

念のため再度エコーで心拍を確認してもらいましたが、やはり見えませんでした。

 


その後、手術に関する説明を聞きました。

採卵の時と同じ麻酔を使うので、食事、化粧、コンタクトはNG。

また、当日はまず始めに子宮口を開く処置をすると聞き、恐ろしくなりました。

私は内診痛がひどく、以前子宮鏡の検査を行った際に痛みで中断してしまった経緯があります。


帰宅後も“流産で精神的に辛いのに、痛い思いもしなきゃいけないのか…”と落ち込みました。

 

 


手術当日。

しっかり眠れたおかげで体調は良く、腹をくくって受診しました。


診察室に呼ばれ先生とお話。

先生は開口一番に「大丈夫?」と声をかけてくれました。

気持ちの整理はついていましたが、先生の気遣いがとても嬉しく感じました。


先生から「麻酔が効いてからでも子宮口を開くことはできるので、手術前の処置は無しにしましょうね。」と提案あり。

前日に看護師さんに相談したのが伝わったのでしょうか。

それとも出血が始まっていると、子宮口が開きやすいのかな?

どっちにしろ、恐れていた痛みを感じなくて済むとわかり、胸をなでおろしました。

 

 

その後、安静室へ。

手首にネームバンドを巻き、ガウンに着替えて待機。


すぐに呼ばれて手術室へ。

手術台に寝かされ、血圧計、心電図、パルスオキシメーター(血中酸素濃度&脈の測定器)をつけられ、足を固定。

看護師さんが点滴に手こずり、20分以上かかりました。

もともと血管が細く動きやすいので採血しにくいと言われますが…。

手術への覚悟が薄れてしまう!

“今日だけはスムーズにやってくれー”

と心の中で叫びました。


準備が整い先生が入室してからは、あっという間の出来事。

麻酔を入れられると同時に、ようやく不安が消え去り悲しみに変わりました。

“ずっとお腹にいたのに、いなくなるんだね”

そう思うと涙が溢れてきました。

看護師さんが涙を拭いてくれたところで、意識が無くなりました。

 


名前を呼ばれて目覚めると、下腹部に生理痛のような痛みを感じました。

先生の姿はもう見えず。

看護師さんにつかまり、台から降りました。

“もうお腹には赤ちゃんはいないんだ…。”

また悲しみがこみ上げ、看護師さんにすがって泣いてしまいました。

 

 

その後、安静室に戻り、点滴をしたままベットへ。

下腹部の痛みは徐々に和らいできましたが、なぜか寒くて眠れませんでした。

我慢できずに看護師さんに伝えると、おそらく空腹なのと点滴をしているせいだろうとのこと。

もう一枚毛布をかけてくれました。

その後一時間以上横になっていましたが、一睡もできませんでした。


起きた後はトイレに行き、出血が無いことを確認。

持参した水を飲みお菓子を食べました。

 

 

午後の診察に合わせて待合へ戻り、診察室へ。

内診台で詰めていたガーゼを取り出す時は、採卵の時同様にめちゃくちゃ痛かったです。

エコーで子宮の状態は問題なしと確認。

経過を確認したいので、10日ほど経ってから再度受診するように、とのこと。


その後、看護師さんに抗生剤と子宮収縮剤をもらいました。

子宮収縮剤は、妊娠で大きくなった子宮を収縮させる目的。

これを飲むことで、また下腹部痛が出るかもしれないと説明を受けました。

 

 

 

クリニックを出た時には下腹部痛はほぼ無くなり、やっと今回の妊娠に区切りをつけれたような気がしました。

お惣菜を買って家に戻り、かなり遅めのお昼ご飯を食べました。

 

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ひと息ついた後、実家の母に電話。

予めメールで流産の経緯だけ伝えていました。

母は初めての掻爬手術に心配もあったようですが、こういう場面でオロオロするのではなく前向きに捉える性格です。

涙もろいのに強い母。

「手術してきれいにしてもらったんだから、かえって妊娠しやすいかもね!」

全く根拠のない励ましが、逆に心強く感じました。

私も母に心配かけたくないと思い強気な口調で話していると、気持ちも明るくなってきました。

 


“とりあえず明日から仕事がんばろう!”

“体が回復したらすぐに、休んでいたバスケにも復帰しよう!” 

手術したばかりなのに、もう前向きになっている自分がいました。

 

ポジティブなところは、母からの遺伝なのかもしれません。