*ひだまり妊活日記*

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不妊症&不育症治療と8度の流産を乗り越えた七転八起な日々の記録

マタニティマーク

 

 

駅の構内や電車に乗っている時に、たびたび目にする

マタニティマーク

 


マタニティマークとは…

妊婦さんが交通機関等を利用する際に身につけ、周囲に妊婦であることを示しやすくするものです。

また、交通機関、職場、飲食店等が、呼びかけ文を添えてポスターなどとして掲示し、妊産婦さんにやさしい環境づくりを推進するものです。

 

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このマタニティマーク

つけていると危険だという話をよく耳にします。


電車内で席を優遇してもらうためにわざとつけているという偏った考えをもつ人や、幸せアピールのためと思い込んでいる人も、少なからずいるようです。

実際にネット上でも、マタニティマークをつけていたことで「罵倒された」「お腹を殴られたた」「階段の上から押された」という声が上がっており、恐怖を感じます。

 


不妊治療をしていると、他人がつけているこのマークに様々な感情が湧いてきますよね。

ブログでもそのような記事を何度か拝見した記憶があります。

 


今回は私自身が、治療中にマタニティマークを見て感じことと、妊娠したら実際どうしたかについて、書きたいと思います。

 

 


不妊治療中にマタニティマークをつけている人を見て感じたことは、おそらく治療をされているほとんどの方と同じ感情です。


“羨ましい”

“自然に妊娠したのかな”

“妊娠を希望してからすぐに授かったのかな”

“なんで私はこうなれないんだろう…”


通勤や通院、休日のお出かけなど、電車を利用する機会が多かったので、このような状況はしょっちゅうありました。


特に辛かったのは、治療で良い結果が出なかった日や流産になった日に、このマークに遭遇すること。

つけている方が何も悪くないのはわかっているのですが、“今は見たくなかったなぁ…”と思わざるを得ません。


もし妊娠したら、自分は他人から見えない所につけようとも思っていました。

 

 


そして、実際に妊娠した時。


私はマタニティマークをかばんの内側につけました。

一見、他人の目には触れない位置です。


実際につける側の立場に立つと、周りにアピールしたいという気持ちは一切生まれませんでした。

ただただ事故や体調不良で自分が倒れた時に適切に対応してほしい、赤ちゃんを守ってほしい、という思いだけでした。

一人で外出することが、想像以上に不安になるのです。


妊娠初期は外見では妊娠しているとわからないけれど、悪阻の悪化や流産に対する不安もあり、予期せぬ体調不良に備えたいという気持ちが特に強かったです。


そして妊娠中期。

これまでの記事にも書いていますが、自宅から離れた病院で出産することになったため、バスと電車を乗り継いで通院することになりました。

乗り継ぎの途中からはタクシーも利用しましたが、自宅からタクシーを使うとなると往復2万円超え。

通院のたびに自宅からタクシーに乗るというのは、現実的ではありませんでした。


「妊娠しているならタクシー使え」というような意見も聞いたことがありますが、電車通勤をしている方や、私のような長距離通院の場合は不可能です。

そういった理解が得られる社会になるといいのですが。


私は妊娠中期から切迫早産になりかけていたので、本当は電車の中では座りたかった。

平日の日中に受診していたので、座れることが多かったのですが、混んでいると座れないことも…。

本来ならこういう時にこそ、『マタニティマーク』の出番なのでしょうね。


妊娠中期の後半から絶対安静になり、電車通院が禁止されたので、マタニティマークについて考える機会は減りました。

今でもかばんの内側にはつけていますが、院内には不妊症や不育症外来もあるため、周りの人の目に入らないように気をつけています。

 

 


不妊治療している時には見るのが辛かったマタニティマーク

妊娠8週頃からかばんの内側につけていたマタニティマーク

つけた後に流産になったことも何度かあり、外す作業に心がえぐられたマタニティマーク

奇跡的に妊娠が継続してくれた今は、いざという時に赤ちゃんを救うための御守りとなっているマタニティマーク


同じマークなのに、自分のおかれる状況によって、感じ方が全然違います。

 

 

 
では、つける方がいいのか、つけない方がいいのか。

自分の中で、結論は出ません。

 

ただ、小さなこのマークをつけている人には様々な背景があること。

マークを目にする人にも、色々な立場や状況の人がいること。

双方が理解しておく必要があると思います。


そしてこのマークを無料で配布し推奨している以上、国や鉄道会社には、このマークをつける側にも見る側にもストレスが生まれないような環境作りを行ってほしいなぁとも思います。

 

 

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