*ひだまり妊活日記*

*ひだまり妊活日記*

不妊症&不育症治療と8度の流産を乗り越えた七転八起な日々の記録

7回目の着床→稽留流産

 

 

BT10

いよいよ判定日。

土曜日だったので夫と一緒に受診。

採血して結果を待つ時間は、何度経験しても落ち着かず。

“体調変化もあったし、きっと大丈夫…”

そう思いつつも不安は拭えません。

 


診察室に呼ばれ、採血結果を見ると、


『 hCG  194.2 』


第一関門クリア!

100以上あれば順調らしいので、ひと安心しました。


先月行った不育症の検査結果では大きな問題は無かったのですが、流産を繰り返しているためヘパリン注射を使うかどうか検討しておくようにと先生に言われていました。

先生としてはバイアスピリンだけで充分とのことでしたが、やはり何か流産対策を加えたいと思い、夫と相談して今回試してみることにしました。

その旨を先生に伝えると、快く承諾してくださいました。

出産直前まで続けるのが一般的だそうですが、妊娠16週頃には胎盤ができてくるので、その頃に中止してもいいかもしれないとのこと。

また、ヘパリンの副作用で肝機能障害が起こる可能性があり、定期的に採血してチェックしていくそうです。

 


ヘパリンカルシウム皮下注 5千単位/0.2mLシリンジ「モチダ」

 

  • 1回使い切りのタイプ
  • 1日2回、12時間毎に使用
  • 入浴前後1時間は避ける
  • 針を取り付け気泡を抜き、注射部位を消毒して30°~45°の角度で刺す。
  • 皮下注射なので、お腹や太もも、お尻、上腕などに注射が可能。
  • 患部が痣になったり硬くなりやすいので、毎回注射部位をずらす。

 

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BT17/5w1d

一週間後の土曜。

内診にて、無事5.3mmの胎嚢を確認。

hCGは3278.0としっかり上昇していました。

週数的に胎嚢が小さめで不安になりましたが、 今回は確認できただけでOKと思うようにしました。


ヘパリンの注射で予想以上に痣ができやすく、使用していくうちに色んな部位が殴られたような状態に…。

看護師さんに相談すると、打った後に3~5分ぐらいは押さえておくようにと言われました。

 

 

BT24/6w1d

胎嚢は成長していたものの、8.1mmとかなり小さめ。

卵黄嚢は見えたけれど、心拍は確認できず。

先生に「胎嚢、小さいですよね?」と質問してみると、この時期これぐらいあれば大丈夫とのこと。

私の不安を察してくれたのか、診察室でさらに説明をしてくれました。

「胎嚢は水風船のような状態なので、エコーの押し具合で形が変わります。角度によっても大きさや形が違って見えるし、あまり気にしなくて大丈夫です。」


今の時点で落ち込んだり心配しても、結果は変わらないはず。

とりあえず一週間はリラックスして過ごそうと思いました。

 

 

BT31/7w1d

先週のこともあり、いつも以上に緊張しながら受診。

エコーの結果、心拍が確認できました!

今回は胎嚢の大きさは測らず、2.1mmの胎芽が見えました。

これまた小さい…。

でも前回と比べて成長しているし、心拍も見えたので、赤ちゃんを信じよう!と前向きになりました。


先生が注意深く見ていたのが、子宮内の出血。

よく起こることらしいですが、量が多めとのこと。

「赤ちゃんに影響はないけれど、血が外に出てくるかもしれません。少量なら問題ないですが、心配なら受診してください。」と言われました。

エコーでは全然わからなかったので驚きました。

以前に進行流産を経験しているため、慎重に過ごそうと思いました。


最後に、前回行った採血結果を確認。

ヘパリンの坑凝固作用はしっかり現れているとのこと。

副作用の方は、肝機能が少し高め。

リスクが高いわけでは無いようで、期間を空けてまた採血するそうです。

 

 

BT38/8w1d

そして一週間後の土曜。

この日は二度目の心拍確認予定。 

…だったのですが。


エコーの間、先生の無言が続き、嫌な予感がしました。


「ほとんど成長しておらず、心拍も見えないですね…。」

 

“あぁぁー、まただ…。”


ショックな反面、妙に納得している自分がいました。

着床してからずっとずっと、成長が遅いことに不安を感じていたからです。

“やっぱりな…”と、すぐに事実を受け止めました。


診察室で詳しく話を聞くと、前回の受診から2~3日後に成長が止まった可能性が高い、とのこと。

成長具合から見て、今回は卵が原因だろうと言われました。

移植したのは評価の良い胚盤胞だったのですが、染色体異常とは関係ないようです。

良好な胚盤胞からダウン症の子が産まれることも多いそう。

(関連性を調べた研究はあるようですが、胚盤胞の形態的評価だけでは染色体異常を判断できないようです。そのため着床前診断の適応拡大を訴える声が高まっているようです。)

ただ、私のような不育症の場合、移植した卵の染色体異常を見極める力が弱いため、普通なら着床しない卵も着床させてしまいやすいのだとか。

なるほど!

だから私は『着床率が高い→流産率も高い』となるのか。


さらに先生から、夫婦の染色体検査について再度提案されました。

もしどちらかに異常があったとしても治療法はないし、原因があった方が自分を責めてしまう気がして、私たちはあえて検査していませんでした。

でも流産の原因を探るためにも、検査した方がいいかもしれないと考えが変わってきました。

 


また、もう一つ先生から提案。

高齢(35才以上)の場合または2回以上妊娠が成立しなかった場合、次回から胚を2個同時に移植できるとのこと。

そうすることで、もし片方が流産になっても、もう片方はそのまま妊娠継続して出産に至る可能性を期待できるのです。

この方法により、流産を繰り返すことによる身体的・精神的負担が減らせるかもしれません。

ただし、もちろん双子が産まれる可能性もあるとのこと。


2個戻しは考えたことが無かったのですが、ぜひ試してみたいと思いました。

 

 


今回は胎嚢が小さいこともあり、手術せず自然に流れるのを待つことになりました。

 


この日は特に混雑する土曜日。

たくさんの患者さんが待つ中、先生は急ぐことなく、私たちの心と向き合ってくれました。

説明の合間に

「これだけ流産を繰り返しているので、なんとかしてあげたい…」とか、

「精神的に参ってしまわないか心配。」とか、

あたたかい言葉をかけてくれました。

 

 

流産は何度経験しても辛いですが…。


“この先生のもとで治療を続けたい!”


そう強く感じました。

 

 

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