7回目の稽留流産の記録の続きです。
8w1dに流産と宣告され、自然に流れるのを待つことになりました。
ホルモン補充を止めると、早くて2~3日で出血してくると言われたので、日曜・祝日明けの火曜、水曜だけ仕事を休ませていただき、その後は経過次第で判断することになりました。
実際にホルモン剤を中止して3日後には出血が始まり、生理痛程度に痛くなってきたかと思うと、塊がポコッと出てきました。
最初に通院したクリニックで流産になった時も、今回同様に自然に出るのを待ったのですが、その時とは比べ物にならないぐらい軽く終わりました。
出てきた塊が小さかったので、胎嚢がまだ子宮内に残ってるかもと思いましたが、その後出血は減る一方。
それ以降に胎嚢が出てくる気配はありませんでした。
流産と言われてからちょうど一週間後、経過確認のために受診しました。
内診の結果、もう胎嚢は見えないとのこと。
ちゃんと出てくれたんだと安心しました。
その後診察室に呼ばれ、先生からお話がありました。
子宮の状態が良いので、次に生理がきたら移植周期に入れるとのこと。
また、流産を繰り返すことについて。
流産を繰り返すことにより、妊娠しづらくなるということはない。
ただ、体質的に流産しやすいのは事実なので、今後も流産が続く可能性は高い。
これ以上の方法は他になく、妊娠するためには移植を続けていくしかない、とのこと。
以前友人が他院で行なって成功した、夫リンパ球移植療法について聞いてみましたが、有効性が疑問視されているのと副作用が多いという点からお勧めしていないとのこと。
こちらの医院では行なっていないようでした。
「治療を続けていくかどうか、夫婦でしっかり話し合ってみてください。」
そう言われ、今後も流産が続くことによほど覚悟を持たないといけないのだ、と感じました。
もちろん先生は、突き放したくて言ったわけではありません。
先生ご夫婦も不妊治療や流産の経験者です。
私のおかれた状況で生じる精神的な負担を、痛いほど理解してくれていたのだと思います。
帰宅後、先生に言われたことを夫に伝え、今後について話しました。
「一度休憩してみるか?」
夫が予想通りの提案を口にしました。
でも、期間を空けたところで成功する保証は無いし、休んでいる間に歳をとるという別の不安も出てきます。
夫と話しているうちに、自分はまだ治療を続けたいのだと気づきました。
今後の移植で2個ずつ戻せば成功する確率は上がるはずだし、とりあえず今残っている凍結胚が無くなるまでは移植を続けてみようという結論に至りました。
この頃から、“自分の経験をいつか何かに活かしたい”と思うようになりました。
ネットで検索しても、自分ほど流産を繰り返した方の記事は少なく、あまり情報を得ることができませんでした。
でも、私は前クリニックの先生に20回以上流産した結果成功した方の話を聞いていたので、ネガティブになった時にその事実を思い出すと、自分も頑張ろう!と前を向くことができました。
その話を聞いていなかったら…お先真っ暗だったかもしれません。
そして今度は自分の経験が、自分と同じように辛い思いをしている人の励みになればいいなぁと思うようになったのです。
“いつか誰かに流産を繰り返しても出産できるんだと希望を持ってもらうためにも、今は流産を恐れず治療を続けよう!”
そんな新しい目標ができました。
治療を始めた当初のような悲劇のヒロインは、もう自分の中には存在しませんでした。
次の生理がきて受診してみると、流産の影響で卵巣が腫れていて、移植は一周期見送ることになりました。
特に不調は感じなかったし、初めてのことで戸惑いましたが、仕方ありません。
ちょうど8月のお盆に差しかかる頃。
妹の初盆のために実家に帰る予定でした。
体調を気にせずに帰れることが、少し嬉しく感じました。
そして、めちゃくちゃ暑い季節ではありますが…。
またバスケやヨガを再開して、翌月の移植周期に向けて身体も心もリフレッシュしようと思いました。