流産後に卵巣が腫れていたため、治療を一ヶ月お休みしていました。
次の生理がきてD3に受診した際、卵巣の腫れは引いていたので、移植周期に入れることになりました。
前回の流産後にお話のあった、胚盤胞を2個同時に戻す件について、再度先生から説明を聞きました。
メリットは、片方が途中で流産になっても、もう片方が妊娠継続できる可能性があること。
流産による身体的・精神的負担を減らすことができるため、私のように流産を繰り返す場合には向いているようです。
ちなみに、片方が流産になったとしても、もう片方に影響することはないそうです。
デメリットは、双子になる可能性があること。
両方着床し、たまたま両方とも流産せずに妊娠が継続すると二卵性双生児になります。
この場合、多少リスクは高まるけれど、一卵性双生児に比べたらだいぶ低いそうです。
出産するまでのトラブルは増えそうだし、双子の子育ては大変そうですが、子供を2人授かれるのはとてもありがたいこと。
それに、最初に2個同時移植の話を聞いた時は、2個とも着床しなかった時のショックを考えて躊躇したけれど、別の周期に1個ずつ戻したとしても同じ結果のはず。
そう割り切ると、この方法を選ばない手はない!と感じ、2個移植したいと先生に伝えました。
今回も凍結胚盤胞を移植するため、ホルモン補充療法を行います。
病院の考え方にもよりますが、妊娠成立後も妊娠を維持するため、妊娠7週~9週頃まで続けることになります。
まずエストロゲン(卵胞ホルモン)製剤を使用。
内膜が充分な厚さに育ちエストロゲンの数値も上がってきたら、排卵日を設定し、その日からプロゲステロン(黄体ホルモン)製剤を追加します。
凍結胚は5日目胚なので、排卵日と仮定した日から5日後に移植します。
D3:エストラーナテープ開始
スケジュールに沿って初日は右側に、2日目は左側に1枚貼付。
貼付後1日置きに貼り替え。(常に計2枚貼った状態となる。)
D7:テープを2枚ずつに増やす(計4枚)
D9:テープを3枚ずつに増やす(計6枚)
D10:受診 内膜とホルモン値を確認
D11:テープを4枚ずつに増やす(計8枚)
D13:テープを2枚ずつに減らす(計4枚)
ルトラール錠とウトロゲスタン膣錠を追加
D17:移植
D10に受診した時点で内膜は10.9mm。
E2も 368.8と順調なので予定通り移植できるとのこと。
スケジュール通りD13からテープを減らし、黄体ホルモンを使用することになりました。
E2がいつもより低めなので心配でしたが、前クリニックで200以上なら問題なしと説明を受けていたので、気にしないようにしました。
移植当日。
たまたま土曜日だったため、夫と一緒に受診。
まずは診察室へ呼ばれ、先生から移植する胚盤胞についての説明を聞きました。
移植するのは3BA:5日目胚(Eeva:ES-1)と3AB:5日目胚(Eeva:ES-1)の2個。
卵は融解後に広がり良い状態と言われ、安心しました。
片方は最初少ししぼんでいたけれど、徐々に広がってきているとのこと。
移植後の妊娠判定は、判定日となるBT10前後が仕事が休みの土曜日に被らず、平日の仕事終わりに一人で来るか迷いました。
でもやっぱり2人で結果を聞きたいと思い、少し遅めのBT14の土曜日に受診することにしました。
移植はいつもと同じ流れで進められました。
今回は移植する順番が2番目だったせいか、あまり待たずに呼ばれました。
移植前にモニターに映し出された胚盤胞は、診察室で見た写真よりも中身が膨らんでいるように見えて、嬉しくなりました。
移植は2個同時に行われたようで、2個戻したという実感の無いまま終了しました。
安静室で一時間ほど横になりましたが、昨晩たっぷり寝たせいでほとんど眠れず。
途中から身体がほてるのを感じました。
良い徴候なのか、たまたまなのか…。
また体調を気にする日々が始まるなぁと感じていました。
移植した翌日、他県に住む夫の友人ご夫婦の家へ遊びに行きました。
そのご夫婦は、私たち夫婦と同様に不妊治療を行い流産を繰り返した結果、お子さんを授かりました。
私より年上の奥さんは明るくおおらかで、柔らかい雰囲気の方。
私の治療や流産のことを聞き、以前から気にかけてくれていました。
同じ経験をされた方だからこそ話せることも多く、全て理解しながら聞いてもらえることがどれだけ心地よくありがたいことか、気づくことができました。
そして前日移植したことを伝えると…
なんと!
このご夫婦も同じ日に移植したのだそうです!
いつのまにか2人目の妊活を開始していたようです。
奥さんはもともと正社員で仕事をしていましたが、流産が続くため、思い切って仕事を辞めたそうです。
その後すぐに1人目を授かり出産したため、流産の原因は仕事のストレスだったと感じているそう。
仕事をしていない今は、2人目の妊活をとてもゆったりした気持ちで行えている様子でした。
私は仕事をやめて家にいる方がストレスが溜まり、結局また仕事を始めたので、本当に人それぞれだなぁと感じました。
今回の移植で自分が成功することはもちろん、これまで同じように苦労されてきたご夫婦のもとにも、新たな幸せが訪れてほしいと心から思いました。
“お互いうまくいきますように”
そう願わずにはいられませんでした。
判定日以降は次回に続きます。