*ひだまり妊活日記*

*ひだまり妊活日記*

不妊症&不育症治療と8度の流産を乗り越えた七転八起な日々の記録

妹の出産

 


治験の参加を決めた2018年の12月。

私にとって大きな出来事がありました。


年子の妹に姪っ子が生まれたのです。 

 


妹は私が流産を繰り返していたことを知っていただけに、妊娠がわかってからは私に気を使ってくれていました。

悪阻がひどく、弱音を吐きたい時もあったはずなのに。

私も妹の身体が心配ではありましたが、順調な経過をたどる妹が羨ましくもありました。

 


“姪っ子が生まれたらどんな気持ちになるんだろう…”


まだ甥っ子も姪っ子もいなかった私にとって、妹の子供にどういう感情が生まれるのかは未知の世界でした。

 

 

月日が流れ、妹は妊娠後期に入り、逆子が戻らず帝王切開をすることが決まりました。

手術日は、なんと私の誕生日の前日。

里帰り出産のため、妹は手術の一ヶ月前から実家に帰っていました。

 

 

手術の当日は母からメールの嵐。

私も経過が気になって仕事が上の空に。

手術室に入る直前の妹の写真を見てハラハラ。

『手術中』と光る扉の写真を見てドキドキ。

 

そして、産まれた瞬間のモニターの映像が届くなり、感動と興奮が込み上げて思わず職場で声を上げてしまいました。

 

驚いたのは、赤ちゃんの写真を見た瞬間に「妹の子供だ!」と感じたこと。

赤ちゃんはみんな同じ顔をしてるかと思ってたのに…。

血縁てすごい!

 


その日の夜に、電話で妹と話すことができました。

大仕事を終えた妹は疲れていましたが、嬉しそうな声を聞けてひと安心しました。

同時に、昔からお姉ちゃんっ子でかわいくて仕方のなかった妹がついに母親になったんだと実感し、胸が熱くなりました。

 

 

それから今日に至るまで、姪っ子はすくすくと成長中。

見るたびにコロコロと顔つきが変わり、亡くなった祖母の顔になったかと思えば、妹の旦那さんにそっくりになったり…。

食欲旺盛で母乳大好き、離乳食ももりもり。

その結果、比較的小さめに生まれたとは思えないほど、むちむちぷくぷくな肉づきに。

写真や動画が届くたびににやけてしまいます。


私自身、姪っ子が生まれるまでの感情は嘘だったかのような溺愛ぶり。

むしろ、なかなか自分が実現できなかった親孝行、祖父母孝行をしてくれた妹と姪っ子には、感謝の気持ちしかありません。

 

 


他の方のブログで、よく義理の姉妹やいとこの出産に心が乱れたという記事を目にします。

長い間不妊治療をしていた友達も、旦那さんの弟夫婦が授かり婚をしたことに相当なショックを受けたと言っていました。

私も自分より後に結婚した職場の同僚や友人の出産報告を聞いて、同じような気持ちになったことがあるので、その時の心境はとても理解できます。


ただ、実の妹の出産というのは全く別物でした。

自分と血の繋がった姪っ子という存在に対しても、同僚や友人の子供とは全く違う感情が湧きました。

 

もしかしたら、末の妹が亡くなったことで、両親や祖父母を喜ばせたいという気持ちがより強まったのも大きく影響していたのかもしれません。

 

 

 

現在、姪っ子は9ヶ月になりました。

もともと母性本能が強く、若い頃から子育てに憧れのあった妹は、もうすっかりママの顔になりました。


ずっと妹より一年先の人生を歩んできた私ですが、これからは一年先輩のママになった妹に、色々と教えてもらおうと思います。

 

 

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