手術のあと、治療は一周期おやすみになりました。
心身ともに回復させると共に、この期間に治験について夫婦で色々と調べました。
その中で、治験を行う条件の1つに、『夫婦の染色体検査で陰性であること』が含まれるとわかりました。
これまで避けてきた夫婦の染色体検査。
万が一どちらかに異常があった時に、異常があった本人が自分を責めてしまいそうな気がしていたからです。
でも治験という新たなステップに臨むために避けては通れないと知り、覚悟を決めて受けることにしました。
手術後の経過確認のため、手術から2週間後に予約を入れていましたが、それまでの間に夫婦の染色体検査を受けに行きました。
検査自体は採血をして終了なのですが、その前に診察室で先生から説明を聞きました。
- 検査で陽性となるのは、不育症患者の約2%。
- 以前の流産で胎児の検査をした時に異常がなかったこと、毎回流産となる週数が比較的進んでいることから、検査の結果は陰性の可能性が高い。
- 万が一どちらかが陽性だった場合、名前を伏せて結果だけ渡すこともできる。
- もし陽性だった場合は、着床前診断を勧める。妊娠率が上がるわけではないが、着床前に卵の異常を確認できるため、流産の回数を減らすことができる。
説明を聞いたあと、今後不妊治療と並行して治験を受けようと考えていることを伝えました。
先生も「良い決断ですね」と賛成してくださいました。
治験を行なっている病院は全国でも数えられる程度。
住んでいる県には無く、ぎりぎり自宅から通えるのが都内の3病院のみ。
先生に聞いてみると、どの病院も古くから不育症を研究している有名な病院とのこと。
どの病院を選んでも信頼できそうとわかり、安心しました。
こちらの医院の患者さんで、これまでに治験を行った方がいるか聞いたところ、なんと私たちが初めてとのこと。
希望した人は一人いたけれど、条件に合わず受けれなかったそうです。
例の少なさに驚くと同時に、“治験を紹介しなければいけないほど流産する人も珍しいんだろうな…”と感じました。
お世話になっているこちらの医院に新たなでデータを提供したい!という目標も加わり、治験に対する意欲がより一層高まりました。
流産の手術から2週間にわたり、だらだらと出血が続きました。
出血が終わった頃にちょうど経過確認の予約日となり受診しました。
エコーの結果、特に問題無いとのこと。
前回は流産後に卵巣が腫れてしまいましたが、今回は順調に回復したようです。
もともと身体は丈夫な方。
風邪を引くことは少なく、引いても一日寝れば回復します。
治療や流産で身体に負担がかかった時も、幸い比較的早く回復してくれます。
治療を始めてからも、できる限りバスケットに参加していたことが、功を奏したような気がします。
これからも流産に負けない身体を保つために、バスケを続けたいと思いました。
胎児の染色体検査と、夫婦の染色体検査の結果は次回へ。