*ひだまり妊活日記*

*ひだまり妊活日記*

不妊症&不育症治療と8度の流産を乗り越えた七転八起な日々の記録

3回目の着床→稽留流産

 

 

BT10

3回目の移植後の判定日。

二人で「せーの」で検査薬を見るのが、恒例になってきました。

 

緊張しながら1分待って…

 


オープン!!

 

 

うっすらラインが出てる!


判定線よりはるかに薄いけど…

でも出てる!!


前回の恐怖があったので、より一層嬉しく感じました。

 

 

 

翌日(BT11)予定通り受診。

検査薬を持参し先生に報告。

薄めだったせいか、一度クリニックで検査してみましょうとのこと。

クリニックでは初めて行う尿検査。

結果は、あまりにうすーーーい青ライン…。

目を凝らしてなんとか見える程度。

先生から、「今後濃くなってくるか、このまま流産になるかはまだわかりません。」と言われました。

この日が4w1dであり、まだ時期が早いせいもあるかもしれない、とのこと。

浮かれていた心を砕かれた気分でした。

先生の口から聞く『流産』という言葉ほど嫌なものはありません。

“自宅で使ったのは生理予定日から判定できる検査薬だったけど、病院は違うのかもしれない…”

とポジティブに考え、嫌な想像をかき消しました。


モヤモヤしていても仕方ないので、翌日からはとにかく体に良い生活をしようと意識しました。

といっても、早寝早起き、水分をしっかり摂る、仕事は無理をしない…という程度ですが。

そして、色々なメーカーの検査薬を使い何度も検査をしました。

日を増すごとにどれも色が濃くなり、徐々に安心感が生まれました。

 

 

 

BT21/5w4d

無事、胎嚢確認できました。

すでに気持ち悪さや下腹部の違和感が現れていたので、胎嚢の成長が早いかもと期待していましたが、平均よりは小さめでした。

ただ、初回の移植の時のようにひしゃげておらず、丸い形をしていたのが嬉しかったです。

 

 


BT31/7w1d

土曜だったので夫と一緒に受診。

ついに!初めて心拍確認!!

夫も呼ばれ、一緒にモニターを見ると、なんとなくピコピコ動いている様子がわかりました。

相変わらず胎嚢は小さめですが、この時期は心拍が確認できれば問題ないとのこと。

おりものが薄茶色っぽくなると伝えてると、院内でプロゲステロンの注射を打ってもらうことになりました。

黄体ホルモンが足りていないと出血しやすくなるそうです。

ホルモン補充は9週で終了。

クリニックは次回で卒業。

紹介状を準備するので、早めにお産する病院を探すようにと言われました。

同時に出産予定日を教えてもらい、

“やっとここまで来たー!”

と胸いっぱいになりました。

 


クリニックの帰りにカフェに寄り、夫婦会議をしました。

里帰り出産を希望していたため、検診に行く病院とお産する病院を探し、予約をしました。

実家の母に報告の電話をすると、とても喜んでくれました。


「これまでの経緯もあるので10週ぐらいまでは安心できない。」と看護師さんに言われていましたが、初めて心拍を確認できたことが嬉しくて嬉しくて、この時はもうこのまま順調にいくものだと舞い上がっていました。

 

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季節がちょうど年の瀬だったため、次の受診までは慌ただしく過ごしました。


会社の忘年会→夫の実家でクリスマス会→大掃除→新幹線で帰省→初詣→新幹線で戻った日に夫の実家へ新年の挨拶…

仕事以外の予定が、妊娠初期にとってはかなりのハードスケジュール。

『体に良い生活を送る』が、見事に崩壊!


そして年始に、とうとう風邪を引いてしまいました。

滅多に風邪をひかない体質なのですが、疲れに悪阻が重なったせいだと思います。

なんとか一晩で落ち着き、翌日予定通りクリニックを受診したのですが…。

 

 

 

BT43/8w5d

仕事終わりに受診。夫は間に合わず。

“やっと今日で卒業だ…”

と、辛かった日々を思い出していました。

 

診察室に呼ばれると、いつも通り内診台に乗りエコーで胎嚢を確認。

 


…先生は無言。

あれ?と思い、モニターを凝視して前回のピコピコを探してみましたが…見当たりません。

 


嫌な予感…。

 


おそるおそる

「心拍、見えないですか?」

と質問。

 


「……そう…ですね。」

 

 

悪夢を見ている感じでした。

頭が真っ白になり、初めて流産した時のショックが蘇りました。

かろうじて「風邪が原因でしょうか。」と聞くと、「それは無いと思います。」との回答。

「ここまで来たのに…」とつぶやく先生の悔しそうな顔が、今も頭に残っています。


その後の先生の話は頭に入らず、記憶も途切れ途切れです。

待合室で夫に「心拍、見えなかったよ。」とメールを送ったことさえも、うろ覚え。

仕事を終えた夫から電話が来て、夫の会社の最寄り駅で待ち合わせました。

あまりにぼーっとしていたようで、間違って逆方向の電車に乗ってしまう始末。


駅で夫の顔を見た瞬間、全身の力が抜けるような感覚がしました。

毎日顔を合わせているのに、目の前にいる存在が何より心強く感じました。

“悲しい…悲しすぎるけど…”

夫の会社の最寄駅で泣くわけにはいかないと、必死に涙をこらえました。

 

 

 

今回の稽留流産も手術はせず、自然に流れるのを待つように指示を受けていました。

初回の経験から、薬を中止してもすぐには出てこないとがわかっていたので、翌日も翌々日も仕事に行きました。

上司には報告しましたが、他のスタッフの前で笑顔を作ることがこんなに難しく感じたのは初めてでした。

 


流産と宣告されてから4日後の日曜日。

出血が始まり、夜には胎嚢が出てくれました。

 

前回同様、夫と一緒に手を合わせました。