完全流産となり2週間が過ぎた頃、経過を見てもらうためにクリニックを受診しました。
まだ次の生理が来ないと伝えると、hCGを調べるために尿検査を行うことになりました。
結果、まだhCGが高く、そのため生理が来ないのだろうとのこと。
流産後にこういったケースはよくあるそうですが、長いこと生理が来ないと内容物が残っている可能性が高く、処置することになるかもしれないと説明されました。
また2週間後に予約を入れて帰宅。
その後もなかなか生理が来ず、不安になりながら過ごしましたが、流産から約一ヶ月後(次の受診予約の3日前)にようやく生理が来てほっとしました。
その後、予定通り予約日に受診。
身体が回復しているので移植周期に入れると言われましたが、引っ越しや退職が重なるため、今回は見送ることにしました。
それから引っ越しまで、慌ただしい日々を過ごしました。
仕事では引き継ぎを行い、帰宅してご飯を作ったあとは引っ越しの準備。
そんな毎日でした。
一番頭を悩ませたのは、引っ越してからの仕事について。
夫と何度も話し合った結果、転職はせず、一度仕事をやめてみることにしました。
…大きな決断でした。
大学卒業してから33才まで、ずっと続けてきた仕事。
何度も転職はしましたが、同じ業種のため、それなりに経験も積んできました。
だから本当は続けたかった…。
でも、仕事と治療を同時に行うことで、身体に負担がかかっていたことも事実です。
通院の大変さや繰り返す流産をずっと近くて見ていた夫から、
「仕事をやめて少し休んだら?」
と言われました。
自分の身体が弱いことを認めたくなかったけれど、夫の提案を素直に受け入れることにしました。
治療費に対する金銭面での不安や、ずっと家にいることへのストレスなども懸念されましたが…。
そんなことを吹き飛ばすぐらい、
『今は何より治療を優先したい』
その気持ちは揺るぎなかったのです。
滞りなく引っ越しが終わり、不妊治療を理解し受け入れてくれた職場とお別れすることになりました。
在籍中に出産できなかったけれど、自分が仕事も治療も頑張れたのはこの職場だったからだと改めて思いました。
「今まで頑張ってきた分、しばらくはゆっくりしてね。」
上司からのあたたかい一言。
“いつか出産したら、必ず赤ちゃんを連れてお礼を言いに来よう。”
そう心に誓いました。
引っ越しして専業主婦生活が始まった頃、通院していた甲状腺のクリニックでTSHの数値を指摘されました。
それまでは甲状腺機能亢進症の疑いはあるものの、薬を飲むほどではなく経過観察でした。
それなのに、今度は機能が低下気味だと言われたのです。
ここ1~2ヶ月ほど、もともと感じなかった浮腫みや体重増加が気になっていたのですが、これが原因の可能性もあるそうです。
一度の結果だけでは推移を判断できないとのことで、その後何度か通院して採血しました。
結果、やはり甲状腺機能低下症と診断され、甲状腺ホルモンを増やすチラーヂンSという薬を飲み始めました。
次の移植をする前に判明してよかったと思いました。
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