移植の後は、これまで通りホルモン剤とバイアスピリン、甲状腺疾患のチラーヂンを、忘れないように毎日続けました。
途中から胸の張りや足のむくみ、眠気は現れたものの、気持ち悪さや乗り物酔いは感じず。
移植時に融解した胚盤胞は収縮していたし、体調的にも大きな変化がなかったため、きっとダメだろうなぁという気持ちが日を追うごとに強まりましたが…。
体調変化に一喜一憂しないようにと自分に言い聞かせ、判定日まで過ごしました。
BT9
いよいよ判定日。
土曜日だったので夫と一緒に受診。
採血をして待合室で待機。
前日にフライング検査をしなかったため、結果を待つ間ずっとドキドキ…。
呼出音が鳴ると同時にモニターに番号が表示され、緊張しながら診察室へ。
先生はいつもと変わらない表情で、採血結果の用紙を見せてくれました。
『 hCG 167.5 』
「着床していますね。この時期100以上あれば問題ないです。」
思わず夫と顔を見合わせました。
やったー!!!
心の声が、きっとお互い表情に出ていたはず。
判定日に平均的なhCGの数値が出たのは初めてだったので、喜びもひとしお。
いつもhCGの上がり方がスロースタートな私。
前クリニックでBT7に採血にて判定した時はhCG16.9。それ以外に尿検査で判定した時も、判定日当日にラインが濃く出ることはなかったのです。
先生に、移植時の卵の状態が良くなかったのであまり期待してなかったと伝えると、
「融解後に収縮するというのはよくあること。もともとの卵の質は良かったですからね。」と言われました。
妊娠後の日常生活での注意点は、
- 激しい運動は避けること
- 生肉や生ハムはNG
- つわりがひどい場合は塩分をしっかり摂るように
- コーヒーは一杯ぐらいならOK
などなど。
5週に入ると胎嚢が見えるだろうとのことで、次は一週間後に受診となりました。
BT16/5w 0d
一週間後の土曜。夫と受診。
採血の結果を待つ間に、内診に呼ばれました。
エコーの結果、6mmの胎嚢を確認。
週数としては平均的な大きさと言われ、安心しました。
採血の結果、hCGは3959.0。
しっかり上昇しているので順調です、とのこと。
まさかの3000超え!!
なんとなくhCGが増えているか不安だったので、予想以上の数値を見て嬉しくなりました。
次回の予約は再び一週間後の土曜日になったのですが…。
この日の2日後に水っぽい赤色の出血がありました。
ちょうど同じ時期に進行流産になったことがあり、嫌な記憶が頭をよぎりました。
“まさか、今回は違うよね…?”
不安になり病院に電話してみると、
「妊娠後の出血は診察してみないとなんとも言えないので、受診を勧めています。ただ、動くと出血がひどくなりそうならじっとしていた方がいいと思いますし、状態を見て決めてください。」
と言われました。
この日は、治療について伝えている女性の上司が休みで早退しにくいこともあり、受診せずに様子を見ることにしました。
しかしその後も少量の出血と下腹部の軽い痛みが続き、不安が募り、結局翌日仕事を休んで受診することに。
BT19/5w3d(急遽)
朝から受診。
予約外だったのに、すぐに内診してもらえま した。
結果、子宮内に2mmぐらいの出血はあるものの、少量なので問題ないとのこと。
先生が私の子宮の状態について、
「血液を固まりにくくするバイアスピリンを飲んでいるので、通常よりも出血しやすい。また、ホルモン補充により内膜が厚く保たれているため、傷つきやすくもなっています。」と教えてくれました。
今更ですが、薬により出血しやすい身体になっていることを再認識しました。
エコーでは11mmに育った胎嚢が見えてひと安心。
念のため受診して良かったと思いました。
次はもともと予約していた4日後の土曜日に受診となりました。
まさかその日がとんでもない一日になるとは…
この時は知る由もありませんでした。