*ひだまり妊活日記*

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不妊症&不育症治療と8度の流産を乗り越えた七転八起な日々の記録

採卵周期のアロマセラピー講座

 

 

夫の転勤のために仕事を辞め、他県に引っ越して一ヶ月が過ぎた頃。

ちょうど採卵周期に入る時期だったのですが、ちょっとした問題にぶつかっていました。


家事オンリーの生活が苦痛になってきたのです。


大学卒業以降ずっと仕事をしていたため、当たり前なのかもしれませんが…。

 

“何か新しいことを始めよう!”

そう思い立ちました。

 


ちょうど次は採卵周期。

移植周期だと、“もし妊娠したら…”と考え、行動も制限してしまいますが、採卵から開始となると妊娠に至るまでに期間があくため、何かを始めるにはもってこいだと気づいたのです。

(今回の採卵もアンタゴニスト法だろうと予想されたため、採卵後から移植まで一周期あけなければいけないし!)

 

 

そうは決めたものの、自分の収入が無くなり家計に余裕はないし、治療費は必要だし…。そんな状況で、あまりお金のかかることはできません。


そこで、まず始めたことが

⚫︎早朝のランニング

⚫︎地域の図書館に通う

でした。


もともと所属していた社会人バスケのチームには定期的に参加していましたが、引っ越してからは以前のように週1回ペースでは行けなくなり、運動不足を感じていました。

そのため、早朝出勤する夫と一緒に家を出て、ランニングをする習慣を作りました。

(採卵直前はお休みしましたが。)


また、読書が好きなのですが、本を買うお金を節約して図書館に出向くようになりました。

行ける範囲で色々な図書館を巡り、最終的には近くの参道沿いに佇む、静かな図書館に落ち着きました。


新緑の季節。

参道の緑のトンネルを抜けてると見えてくる図書館。

涼しい空気を感じながら自転車を漕ぐ時間は、特別なひとときでした。

 

 

そしてもうひとつ始めたこと。

それがアロマセラピー講座の受講です。


何年か前に友人からアロマの資格を取ったという話を聞いて以来、ずっと興味がありました。


日本にはアロマセラピー協会がいくつか存在し、それぞれの協会ごとに取得できる資格が異なります。

その中には、自宅で勉強して試験を受けて取得できるものもあれば、スクールに通って授業と実習に出席した上で試験を受けて取得するものなど、様々なタイプがあります。


せっかく資格をとるなら…と、私は後者を選びました。

 

最初の話とは矛盾しますが、アロマの資格取得に関してはある程度の費用がかかります。

ただ、好奇心旺盛の私は、一度やりたいと思ってしまうと気持ちを抑えられません。

独身時代から貯めていたわずかなお小遣いを使い、スクールに通うことに決めました。

 

 

私が通ったスクールの講座では、精油の芳香成分を化学的に理解することで、ただ香りを楽しむのではなく、その香りが精神面や身体面へどのように作用するかを学ぶことができます。

医療機関福祉施設などで取り入れられているメディカルアロマを勉強することにも繋がります。


『癒される』

『元気になる』

『寝つきが良くなる』


香りによって生まれる効果は、全て精油の成分が嗅覚を通じて脳へ化学的に作用するためだと知り、とても面白かったです。

精油は植物から作られるため、実は全く同じ組成のものは存在しないということも興味深く感じました。

また、何より楽しかったのは実習。

精油を選んで石鹸や美容オイルなどを作りました。

人によって心地よいと感じる香りは異なりますが、何を作る時でも自分が“好き”と思える香りを使うことが大切だと教わりました。

 

 

スクールに通いだしてから2ヶ月後。

採卵が終了し移植周期を迎えるまでの間に、無事試験に合格することができました。

自分の意思で始めた勉強。

想像以上に楽しんで学ぶことができ、とても有意義な時間となりました。

 

 

アロマは、心身のバランスを整えたり血行を良くする効果が期待できるため、不妊治療にとても良い影響を与えてくれると感じています。

ですが、成分によっては子宮収縮作用があり、『妊娠中は禁忌』とされている精油もあります。

正しい知識を持った上で、今後も生活の一部に取り入れていけたらなぁと感じています。

 

 

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