前回の記事の続きです。
採卵の結果、正常卵は3個。
低刺激法による採卵だったため、子宮内膜が厚く保たれており、うまく受精し分割したらすぐに移植を行うことになりました。
初めての新鮮胚移植です。
移植予定は5日後。
つまり5日目胚まで培養してから移植をするようです。
後ほど調べてみると、2~3日培養した時点(初期胚)での移植を勧めている病院もありました。
私はこれまでに何度も流産しているため、できるだけ体外で培養してから体内に戻す方が安心できるので、5日目までの培養が選択されてよかったです。
受精・分割しなければその時点で移植中止になります。
こちらの医院では、受精結果は翌日にメールで届く仕組みになっています。
その後の凍結結果は受診して聞く必要があるのですが、5日後は午後に移植予定のため、朝の時点で電話して分割の経過を確認してくださいと言われました。
最後に、処置室で看護師さんからホルモン剤の使用についての説明を受けました。
新鮮胚移植でも、薬を使うものなんですね。
採卵日翌日からホルモン剤開始
⚫︎エストラーナテープ:貼付時間は朝7時。初日は右側に、2日目は左側に2枚貼付。
貼付後1日置きに貼り替え。(常に計4枚貼った状態となる。)
⚫︎ルトラール錠
1回1錠、1日3回。7時、15時、23時に服用
⚫︎ウトロゲスタン膣錠
1日1回、23時に使用
時間は目安であり、2時間程度は前後して構わないとのこと。
エストラーナテープは、これまでのクリニックに比べて貼付枚数が多いことに驚きました。
交互に貼付するため貼り替える側を間違わないように気をつける必要がありますが、毎日貼り替えるというのは1日置きよりも忘れにくいそうです。
翌日、受精確認のメールが届きました。
メールで確認するのは初めてだったので、心の準備をしてから開きました。
結果…受精したのは『1個』
少なくて残念な気持ちと、1個でも受精して良かったという気持ちが入り混ざりました。
でも受精してから5日目まで分割する確率は約30%。
“この時点で1個ということは移植できないかもしれないな…”と考えながら、5日目までホルモン補充を続けました。
そして採卵から5日目。移植予定日の朝。
「分割の結果次第で今日移植になるかどうか決まるから。」と説明し、夫を見送りました。
忙しい時間を避けるため、診療時間が少し過ぎてから電話しました。
残りの1個の運命は…
『分割のスピードが遅く移植できない』
でした。
なんとか分割は進んでいるものの、かなり遅く、今日は新鮮胚移植ができないそうです。
念のため培養を続け、万が一うまく分割が進めば凍結保存します、と説明されました。
話を聞いた印象から、ほとんど期待はできなさそうです。
緊張から解放されたのと、残念な結果に終わったことで、身体の力が抜けました。
でもまだ転院して初めての採卵。
先生はしっかりと分析してくれるはずだし、次回はまた別の方法を提案してくれるかも。
落ち込んでいても仕方ないと思い直し、急にひまになった午後を有意義に過ごそうと気持ちを切り替えました。