恵愛医院にて4回目の採卵の記録です。
これが最後の採卵となり、現在(2019年8月)に至っています。
前回の採卵で、4個もの胚盤胞が凍結できたため、次は採卵するか移植するか迷っていました。
夫と相談し、結局もう一度だけ採卵をすることに決めました。
クロミッドによる低刺激法を続けたおかげなのか、徐々に質の良い卵子が採れるようになってきたと先生にも言われ、今の状態で採卵を続けることがベストだと感じたからです。
まずは生理3日目に受診。
卵は右側に数個、左側も3~4個見えるとのこと。
ただ、左側はいつも成熟卵が採れないなので、ここから育ってくれるかどうか…。
今回もこれまで同様に低刺激法で採卵することになりました。
低刺激法による採卵について。
まず排卵誘発剤であるクロミッドを服用し、効果が低ければゴナールF注射を併用するという方法です。
その際に、オビドレルと、アンタゴニストであるセトロタイドも併用します。
(今回は採卵直前だけ、ゴナールとオビドレルの代わりにHMGを使用しました)
卵胞が理想の大きさまで成長したら、採卵日を決定。
最終的にブセレキュア点鼻薬により卵胞を成熟させ、一定時間後に採卵を行います。
採卵前日は、排卵を抑える目的でジクロフェナク坐剤を使用します。
D3:クロミッドを開始(9日間)
D9:受診 ゴナールF150、オビドレル5μg、セトロタイド(0.125)
D10:ゴナールF150、オビドレル5μgのみ使用。
D11:受診 ゴナールF150、オビドレル5μg、セトロタイド(0.125)
クロミッド3日間追加
D12:ゴナールF150、オビドレル5μgのみ使用。
D13:受診 HMGフジ225、セトロタイド(0.125)
D14:ゴナールF150、オビドレル5μg
21時と22時にブセレキュア点鼻(採卵の34~36時間前)
抗生剤も開始(7日間)
D15:17時と23時にジクロフェナク坐剤
D16:採卵
*使用した薬に関しては、初回の採卵までの記事をご覧ください↓↓↓
D9
左側は何個か成長してきているが、今回は右側が少ない。今の時点で見えないだけかもしれない。
卵胞の成長は前回より遅め。
ただ、E2は755.8と前回より上昇しているとのこと。
D11
(担当医が不在で別の先生)
卵は左側に3~4個。右側は小さい。
ホルモン値はE2:2002.0で問題なし。
クロミッドを追加するとのこと。
細かい説明はなかったのですが、おそらく注射だけでは卵胞の成長が遅いと考え、クロミッドを追加されたのだと思います。
D13
左側の卵胞は均等に育っている(16~21mm)が、右側は見えない。
ホルモン値はE2:2961.0で順調。
クロミッドと注射は明日まで続けてください、とのこと。
この日の注射(院内)がゴナールFではなくHMGだった理由は聞けませんでしたが、おそらくゴナールFが翌日分でちょうど無くなるので、追加処方せずに終了するためだと思われます。
今回はいつもと違って左側の卵胞が育ちました。
E2は順調に上がったものの、卵胞の発育速度はいまいち。
初回と同じような経過のため、良い卵が採れるか不安になりました。(初回は採卵1個、胚盤胞まで分割せず)
しかし、すでに凍結胚のストックがあるので、採れなくても移植はできると思い直し、ドーンと構えていくことにしました。
採卵当日。
安静室で着替えた後、しばらく待機してから手術室へ。
いつも通り血圧計、心電図、パルスオキシメーター(血中酸素濃度&脈の測定器)をつけられ足を固定。
採血のしすぎで腕の血管が硬くなっており、なかなか点滴の針が入らず。
看護師さんから女性医師にバトンタッチし、手首の血管に点滴を刺されました。
今回は麻酔を投与されてもすぐには効かず、しばらくボーッとしていました。
意識が戻った時にはベッドの上。
いつのまにか終了し、寝かされていたみたいです。
寒気を感じながらも再び夢の中へ。
一時間ぐらい経つといつもは尿意で目覚めるのですが、今回はしっかり麻酔が効いていたようで、起こされるまで一度も目覚めませんでした。
採卵も4回目となり、リラックスできていたからかもしれません。
着替えてトイレに行くと、止血用に膣に入れられたガーゼに少し出血がありました。
待合室に戻り30分ほど待ち、ようやく内診室に呼ばれました。
前回はガーゼを抜く時にそれほど痛みを感じなかったので油断していたら…
今回は激痛!!
内診の結果、出血や卵巣の腫れは無いとのこと。
止血していたため、出血は既に止まっていたようです。
その後、診察室にて結果を聞きました。
採卵結果は5個。
今回も予想していた数は採卵できたので良かったです。
受精方法については、精子の状態が良いので体外受精(ふりかけ)でも大丈夫と言われましたが、前回、前々回と成功した顕微受精を選びました。
また、今回も子宮内膜が薄くなっていると言われましたが、もともと次周期以降に移植する予定だったので、特に問題視されませんでした。
前回までの採卵で、既に凍結胚のストックができていたため、心に余裕を持った状態で採卵に臨むことができました。
体外受精を始めた当初を振り返ると、『採卵』というのは、未知で恐ろしい、とても大きなイベントのように感じていた気がします。
それがいつのまにか、日常の一コマであるかのように自然な出来事に変わっていました。
この『慣れ』というものが、心にゆとりを持たせ、焦りやストレスから解放してくれたと感じています。
そう考えると、まだ出産という結果にはたどり着けてないけれど、ここまで続けてきた治療の全てに意味があったはず。
“これまでの成果がきっと現れる時がくる。”
そう信じたい。信じよう!
明るい未来を想像し、心の中でそう呟きました。
翌日にメールにて受精結果を確認
5~6日以降に凍結結果を聞くため受診