流産の手術後、2週間以上も出血が続きました。
手術前に先生から「出血量が多くなるかもしれない」と聞いていたので、術後に大量に出るのかと思っていたけれど、実際はだらだらと長期間続きました。
出血が終わって少しした頃、術後の経過を診てもらうために受診しました。
これまで担当だった若い男性医師が退職されたので、この日から院長先生が私の担当になってくださいました。
話はそれますが…
院長先生は、ご自身と奥様も高度不妊治療や流産を経験されています。
そのため、患者が感じる治療の辛さや心の痛みを誰よりも理解し、受け止めてくれます。
悪い結果だった時も、診察室で先生と話すことで何度も救われてきました。
無事に卒業することができたのも、この先生のおかげだと思っています。
話を戻して、内診の結果です。
術後の経過は特に異常なしとのこと。
排卵前の卵胞が見えたので、明日か明後日には排卵するだろうと言われました。
そして、不育症の検査について。
2年ほど前に、杉ウィメンズクリニックで不育症の検査を受けていますが、今回の流産が確定した時から再検査の話が出ていました。
この検査はhCGがしっかりと下がった状態でないと正確な結果が出ないそうです。
また、生理中の方がベターとのこと。
できれば次の移植をする前に検査をしたいと伝えると、次の生理が来たら不育症の検査を行い、その次の生理から移植周期に入ることになりました。
現在の医療において、不育症治療はアスピリンとヘパリン注射しか確立した治療法がないそうです。
ネットの書き込みによると、ヘパリン注射は「妊娠中に毎日続けなければいけないので大変」とか「費用が自費なので高い」という声が多く、以前はできれば使いたくないと思っていました。
しかしここまで流産を繰り返すと、可能性がある治療は全て試してみたいと思うようになっていました。
次の生理は、予想外に随分早く来てしまいました。
hCGがしっかり下がってないと、受診しても不育症の検査ができないかもしれないと思い、医院に電話で聞いてみました。
看護師さんが先生に確認してくれたところ、今回は手術したため、自然に流産する場合と比べてhCGが下がるのは速いはずなので、検査は可能とのこと。
ただ、次回の生理が来てからでも間に合うと言われました。
不育症の検査の結果へパリンを使うことになったとしても、開始するのは妊娠が確定してからだそうです。(バイアスピリンは移植前から開始)
次周期の生理中に採血して検査に出せば、移植して妊娠判定が出るまでの3~4週間の間には結果が届くので、その周期からヘパリンを使うことは可能というお話でした。
それならわざわざ今回受診することはないと思い、次回の生理まで待つことにしました。
年明けから移植周期に入り、妊娠し、妹が亡くなり、お葬式、流産の手術、妹の四十九日…。
あっという間に月日が流れ、気がつくと4月も終わり。
流産の手術をした後から、なぜか妹がいなくなった悲しみがどんどん強まりました。
妹が亡くなった時、私のお腹には守るべき命があり、それが自分を強く保ってくれていたのだと思います。
2人の赤ちゃんがお腹からいなくなった途端に、妹のいない消失感にも同時に襲われ、なかなか立ち直れないでいました。
しかし、こんな気持ちでは次の移植もうまくいくはずがない…。
ちょうど一年で一番好きな春の季節。
一ヶ月のおやすみ期間で、心も身体もリフレッシュしよう!と決めました。
そして、以前から義母に勧められていたヨガを始め、毎週通いました。
また、自宅から通いやすい距離で新たにバスケのチームを探し、参加し始めました。
それ以外でも、夫と花見に行ったりキャンプに行ったり…
妊娠していたらできなかった色々な体験をすることで、ようやく少しずつ自分を取り戻していきました。